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マドリンクで効いたハードタイヤの持久力

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初開催のマドリンクで、11チームのほとんどが1ストップを選んだ。決め手になったのは3種類のうち最も硬いハードタイヤ(C2)の持ちだった。ルクレールはこのタイヤで約50周の第1スティントを走り切り、レースの大半を先頭で過ごしている。

硬いタイヤが長く持つこと自体は珍しくない。今回それが際立ったのは、性能の落ち込みがほとんど無かったからだ。ピレリのモータースポーツ・ディレクター、ダリオ・マラフスキによれば、C2で45周を超えるスティントが複数見られ、摩耗が進んでもタイムの落ちは限定的だった。硬いタイヤは一般に、摩耗が進むと急にタイムが落ちる領域に入る。それが来なかった。

理由はコースの性格にある。マドリンクは追い抜きが極めて難しく、前に出られないドライバーは無理に攻めても得るものがない。結果として全員がタイヤをいたわる走りに寄り、想定より低い負荷で周回が重なった。金曜のシミュレーションでは、もっと早くタイヤが終わる前提だったという。

タイヤの劣化にはもう1種類ある。表面のゴムがめくれて削りかすが付くグレイニングで、こちらは主にフロント左タイヤの内側に出た。ただし強度は限定的で、各チームがセットアップとタイヤ管理でその影響を抑え込んでいる。

こうして、レース中に順位を動かす要素がピットストップのタイミングだけになった。ストロールの停止で導入されたバーチャル・セーフティカーが唯一の変動要因になり、そこで入れたか入れなかったかがそのまま結果を分けた。タイヤが持ちすぎたことが、皮肉にもレースを静かにしたと言える。

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